2007年11月13日
大連のパシナ757
パシナを見てきました。
「秘蔵パシナが見れるかもしれない」という話を聞き、中国にありがちな不確かな情報を鵜呑みにし、福岡から大連へ2時間。
ガイドに連れられ、大連駅裏の薄暗いラウンドハウスの中へ。
彼はひっそりと鎮座していました。
パシナは瀋陽の博物館の751は有名ですが、大連にも757が存在しています。
751は博物館で展示品として綺麗にペンキが塗られていますが、ここの757の魅力は機関庫の中で普段は誰の目に触れることもなく、火を落としたそのままの姿でまるで生きているかの様な保存状態であることです。薄っすらと埃をかぶって、ペンキは所々剥げて、お世辞にも決して綺麗ではありませんが、下回りや主要な箇所には油が入れられ、ロッドには最近塗ったと思われるグリスが塗られ、機械としての本来あるべき場所が整備され、博物館の見世物とは違い、ただ外見が綺麗なだけではない本当の保存がされている機関車だと思います。
ロッドにコッテリと塗られたグリス。
触ったところ、非常に綺麗であり、数ヶ月以内に塗られたものだと判る。職員にもう動かすことがない、この機関車を整備されている方がいるのだろうか?間違いなく誰かの手が入っていることが判る。
キャブに上がる。
梅小路でも色んな日本の機関車に上がったことがあるが、このパシナは桁違いに高い。
薄暗く狭いラウンドハウスにいることが判る。
運転席側
中央
助手席側
運転席の機器類にも油が入っているのがお判り頂けるだろうか?
薄っすらと黒光りするキャブ内は本当の意味で美しい機械だ。
下回りを覗き込む。暫く動いた形跡はない。
テンダーのブレーキシリンダーなども日本の同時代の機関車と同じだ。
連結器周りの複雑な形状。
良く残ってくれていたと思う。
今後も末永く残って欲しい。
夢の様な時間を満喫させて頂いた。
757への再訪を誓う。
これってダイキャストモデル製作の為の下見(調査)ですか?!
(大阪へ行商に来るときは、連絡下さい?! ・・・爆)
そんな大それたお話ではありませんよ。
純粋に見せて頂いただけです。^^